みなさんはペンギンにどんなイメージを持っていますか?おそらく、よちよち歩いてかわいいイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、アデリーペンギンはかわいいペンギンのイメージとは裏腹に、天敵のシャチやヒョウアザラシのひそむ海に仲間を突き落とすのだとか。
今回はそんなちょっとかわった性格のアデリーペンギンの生態について紹介していきます。
前回のペンギンについての記事はこちら↓
アデリーペンギンの生態
アデリーペンギンは、鳥綱ペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属に分類される鳥類。鳥類とは言っても羽は小さく飛べません。ペンギンとしては大きくも小さくもない中型のペンギンです。南極大陸で繁殖するペンギンはこの種とコウテイペンギンのみ。
今日は風も穏やかなペンギン日和だぜ。
あ、生きておられたんですね笑。
ハハッ!一番に飛び込んだおかげで魚さん食い放題だったぞ。
次も押してさしげましょうか?
い、いや、やめてください笑。
体型
アデリーペンギンは中型の鳥で、体長は 70 ~ 73 cm 、体重は 3.8 ~ 8.2 kg です。オスとメスは同じに見えますが、メスの方が翼とくちばしが短く、体重が大幅に軽い。
生息地
南極大陸周辺に生息しており、繁殖コロニーは南極大陸の海岸沿いと、サウスオークニー諸島、サウスシェトランド諸島、サウスサンドイッチ諸島、バレニー諸島、スコット島、サウスジョージア島などの亜南極の島々に点在しています。
食べ物
生息している場所によって違いはありますが、ナンキョクオキアミなどのオキアミ類、ハダカイワシなどの魚、シライカなどの頭足類、エビのように足がある端足類などを海中で探して食べています。
繁殖
アデリーペンギンは氷の上に巣を作りません。巣を作るための裸の岩だらけの地面が必要です。氷の上だと滑りますからね笑。
アデリーペンギンの巣
このアデリーペンギンの巣がまた面白く、小石を自分の体より一回り大きいサイズに沢山ならべるのですが、
この小石で作る巣の出来が悪いとメスから見向きもされないらしく、ここはアデリーペンギンのオスさん必死です。他人の巣から良さげな小石を盗んでくるほどに笑。
卵が産まれてから
10月から2月にかけて南極大陸周辺の海岸で繁殖します。
夫婦で愛をはぐくみ、卵を2個産みます。
ここからのペンギン夫婦は大変。卵のうちは交代で卵をあたため、ヒナが産まれてからは天敵のオオトウゾクカモメやオオフルマカモメにヒナを盗まれないように守ります。
餌のナンキョクオキアミを毎日たくさん食べさせる必要もあり、夫婦こうたい制で頑張ります。
産まれたヒナは羽毛におおわれてモフモフ!
産まれてからひと月ほどすると、ヒナはクレイシュと呼ばれるヒナ同士が集まる群れを作ります。
親から餌をもらい、ヒナは脱皮をし大きくなっていきます。
脱皮するんですね笑。
脱皮いうな笑。新しい羽に生え変わらせているんだぞ。
繁殖を終えると、大人のアデリーペンギンは通常、流氷や氷棚に移動して脱皮します。
定期的に脱皮しないと羽の防水加工が弱まるそうです笑。
アデリーペンギンの性格
ぺんとよ。今回はお前が先にいけ!
え?いいんですか?そこに小魚の群れがみえますよ。
え?マジ?どこどこ。
そろそろいいか…。トン!
おい、押すなよ!あ、あーれーーー!
アデリーペンギンの性格は、攻撃的です。しかし、攻撃的な性格というだけでは説明ができない部分もあります。
人間が近づいても離れないどころか、人間を仲間とおもっているのか近づいてきたり、天敵のオオトウゾクカモメに挑みにいったり。
ときには安全確認のために仲間をヒョウアザラシがいる海に突き落としますし、メスに気に入られるために巣を必死につくったり笑。
勇敢なのか攻撃的なのか、ただただ好奇心旺盛な子供のような性格なのか。
個人的には無邪気な子供説を推します。子供ってかわいいですし笑。
まとめ
今回はアデリーペンギンの生態や性格を紹介しました。アデリーペンギンの巣や脱皮は興味深かったです。性格に関しては単純ではなさそうで、個人的な主観が入ってしまっています笑。アデリーペンギンに関しては、まだまだ面白い話がありそうなので期待です。